上の図は、マーケティングの専門家にはお馴染みのマーケティング・ファネルです。漏斗（ろうと・じょうご）のように、潜在顧客を広く捉え、徐々に購入意思の高い顧客層、又はファン層まで辿り着くプロセスを示しています。

伝統的な広告宣伝手法であるテレビCMや新聞折込チラシといったマスマーケティングの手法では、幅広い潜在顧客と効果的なコミュニケーションを図ることは困難でした。消費者が店舗にやってきて初めてお客様として認識することができるわけです。
家具業界のファネルでは、「小売店への来店」という狭い間口から、コミュニケーションがスタートしてきたため、店舗での営業こそが極めて重要でした。
また、消費者とのタッチポイント（つまり小売り機能）を持たない家具メーカーが、一般消費者相手にブランディングを図ることは、ほぼ不可能でした。

一般にマスマーケティングは非常にコストがかかり、そのコストは消費者に転嫁されるわけですから、消費者にとってもデメリットです。

できれば漏斗の最上部を入り口として使い、より早い段階で何らかの形でコミュニケーションを始めつつ、潜在顧客の反応を計測し、購入意思の高そうな方々に絞り込んでいくことが重要です。それはCRMのサポートなくして、その実現はほぼ不可能です。

なお、顧客とのタッチポイントを持たない家具ブランドも、楽天やAmazonにショップを持てばB2Cビジネスを始めることができますし、モール側が購入意思の高い顧客層を予め集客してくれていますから、マーケティングの努力も不要です。ただ、モールでの人気の出し方と売り方は、独自ブランディングでファンビジネスを構築するアプローチと正反対です。

独自マーケティングを行うのは、「言うは易く行うは難し」で膨大な作業を伴います。家具ブランドは、元々モノづくりの集団です。そこに家具デザイナーが加わり、クリエイティブにも多くの知見を持っています。大きな発信力を持っているはずです。R. | crm & pimは、家具ブランドに、ストーリー作りやコンテンツ制作などクリエイティブの作業に専念してもらい、デジタル・マーケティング周りの膨大なシステム開発やデータ分析の面でブランドをサポートすることを目的に開発しています。